sasakiyukaokomariのブログ

海外生活お困りごと相談&サポート110番

突然逝ってしまった大切な友人。

先週の今日、大切な友人を亡くしました。


こんにちは。海外生活お困りごと110番の佐々木ゆうかです。


「エレンが亡くなった。」


そんな主人の言葉で目が覚めた火曜の朝。

「え、今なんて言ったの?」


耳を疑う、何かの冗談、いや、私の聞き間違いに違いないと祈るような気持ちで聞き返しました。


「エレンが交通事故で昨日亡くなった。ってメッセージがトミーから来てた…。」


主人と私の20年来の親友であるトミーは、4人の子供をもうけた18年の結婚生活が破局に終わり、数年の独身生活の後、やはり不幸な離婚を経験したエレンと出会い、昨年結婚したばかりでした。私たち夫婦もエレンと初めて会った数年前のその日から意気投合し、以来4人で仲良い付き合いを続けていました。


そこにいるだけで、周りがパッと明るくなるようなエレン。政治の話からワインの知識まで話題が豊富で話術に長け、よく笑い、よく食べ、初対面の人をもすぐさま魅了する彼女は、知的障害を持つ人々の権利のために戦い、薬物中毒で収監された女性たちの社会復帰と更生のために州政府で働くベテランキャリアウーマン。強くて美しく、果敢で自分の意見に絶対の自信を持ち、途方もなく明るく人生を一生懸命生きるアメリカ女性の代表のような人。


大晦日に夫婦一緒に来てくれて「これなんていう料理?すごく美味しいわ!」と私が作ったお煮しめをひどく気に入り、「4月に面白いポジションがあるのよ。どう、一緒に仕事しない?」と誘ってくれ、大晦日恒例の庭で焚き火を囲んで打ち上げた花火を見ながら「2021年は絶対に良い年にしようね!」とニコニコしながら乾杯したのに。


エレンが亡くなってちょうど1週間目の今、私たちの自宅に残された夫のトミーが来ています。事故現場でエレンの蘇生に努めながらも助けることが出来なかったトミー。生々しいその時のことが頭から離れず、永遠のようにも思えるこの1週間。彼女のことを話す時、過去形と現在形が混在する文章が今の彼自身の心を表し胸が締め付けられる思いです。こんな時、英語はなんて厳しく残酷な言語なんだろうかと思います。


そんな中でも私たち3人は、一緒にご飯を食べ、笑い、冗談を言い、そして祈る。たわいのない冗談を言ってはゲラゲラと笑うことで自分を支えているといった方が正しいかもしれません。そして、祈りは天に召されたエレンのためではなく、むしろ生きている私たちが、トミーがこの悲しみを乗り越えエレンの分も生きていけるよう慰めと励まし勇気を与えてくださいというもの。


事実、これからこの事故を起こした当事者の刑事訴追、保険、お金、両方の家族の関係、そして何より事故現場で全てを目撃し、最愛の妻を亡くしたトミーの精神の安定をどうするかを考えねばなりません。彼にとって家族同様の私たちに課された役割は大きく、簡単なものではないと思っています。




*****自己紹介****

佐々木 ゆうか

1984年よりアメリカ合衆国在住。製造、オペレーション、ロジスティクス、財務、マーケティング、営業、人事、マスターデータ、顧客管理、コーチング&トレーニングなど多岐にわたる分野で日本と米国の民間及び政府の両セクターでコンサルタント業務にあたる。


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